MODO修行編(1) 作業平面の話
「動画とか見てて、MODOの使い方はなんとなくわかってきたけど、どこが良いのかがわからなかったので、とりあえず公式コラムのモデリングのところをやってみたところ、1つわかった」
「3Dでモデリングする時に何が困るかというと、クリックした場所が3D空間上のどこなのかわからないこと。奥行きが違う別のポイントを指定したいかもしれない」
妹「ZBrushだと特にそういうことはなかったような」
「あれは元々あるポリゴンの加工に専念してるから、何もない空中に突然ポリゴンを出したりする必要がないから。VRだと手が届く範囲に限ってだけど、コントローラーで奥行きで指定できる。MODOの場合は平面座標という考え方でそのへんの問題に対処してる」
妹「奥行きを指定できるの?」
「そういうわけじゃなくて、作業平面という四角ポリゴン的な物がまず空間上にあって、それとクリックした地点が重なった場所を目的の位置と考える」
「スケッチ機能で適当に落書きしても、ぜんぶ作業平面上に配置される。もう置いてある頂点とかは、作業平面の方向にだけ動かせるようになる。だから操作でおなじみの赤青緑の矢印がなくても、思ったとこに操作できる」
妹「いまいち便利さがわからないんだけど。正面図とかでも良い気がする」
「正面図だけだと、微妙に重なって見づらい部分とか出てくるから。少し傾けた状態でも見えるのは便利。もっと傾けると、それに合わせて作業平面の角度も変わる。特定のポリゴンに合わせて固定することもできる。色んな問題点を作業平面という考え方で解決してる」
「ただちょっと困ったことがあって、原点のとこに作業平面が欲しいのに、そうならないことがある」
妹「原点に固定って、そのまんまの設定があるみたいだけど」
「そこを押しても直らないし、むしろズレてないところまでズレる」
妹「えー……」
「作業平面 -> グリッドと作業平面設定 の設定ウィンドウで、優先面のロックというところにチェックを入れると、原点を通る位置に作業平面ができるようになった」
妹「なんでずらしちゃうんだろ?」
「何かしらの法則というか、作業中に便利になるようにズレてるみたいなんだけど、今のところ法則がわからなくて、上手く制御が出来てない」