ボリューメトリック フォグを使って、光が差し込む感じの絵を作る
「通常光があたったところは明るくなるんだけど、光の通り道になにもないと、そこは暗いままになる。これは実際にそうなるから仕方ないんだけど、演出的に光が見えて欲しいことがある」
妹「どういう感じの?」
妹「なんかカッコイイかんじのやつだ」
「ボリューメトリック フォグを使うと出来るらしいので、やってみるとこうなった」
Volumetric Fogあり
なし
妹「あんまりかっこよくないような」
「設定とかが足りてなかったかも。でもとりあえず光るようにはなった」
妹「ボリューメトリックって、こないだ言ってたやつとは違うの?」
「あれはボリューメトリックライトマップだから違うやつ。ただ技術的には似てるかもしれない。あと4.18から間接光がボリューメトリックフォグを光らせるようになったというから、だいぶ関係はありそう」
妹「フォグだから霧なんだよね?」
「基本的には指数関数的高さフォグってのが普通の霧で、その設定の中にボリューメトリックフォグをオンにする設定項目がある」
妹「指数関数的……」
「そこらへんはまあ霧の内部計算式の問題だから、とりあえず低い位置ほど霧が濃くなるやつというのがわかれば使うのに支障はないはず」
妹「しかしなんで光らせるのに霧が?」
「霧はやってみたことないからよくわかんないけど、例えば雨粒は光るんだよ。だから夜の街灯とか、普通は柱とかアスファルトで反射してるんだけど、雨の日にはその光の道筋が見える。もしくはホコリが舞ってる時とかね。そういう感じの霧を発生されてるんだと思う」
妹「ボリューメトリックにしないフォグだったらどうなるの?」
「その場合は、ただ霧が濃いところが見にくいってだけで、光の影響は受けてないみたいだった」
Atomospheric Fog 太陽を向く
Atomospheric Fog 横から
「前回やった、空気を再現するAtomospheric Fogでも、正面向きの時はいい感じの光が見える。でも横からだと見えない。だからこれは空気が反射してるんじゃなくて、太陽の眩しさを再現してるだけかなあと」
妹「どう違うの?」
「なんというか、まぶしいって感じで光が広がるのは、目の錯覚で、普通の写真には映らない。エミッシブカラーに明るい色を設定した場合に出来る効果も同じ。錯覚をシミュレーションしてる。でも雨とかが反射してるやつはたぶん写真にも映るというか、原理的にちょっと違う」
「このへんの設定で色々霧の光やすさとかが変わる。あとライトの方にも設定があるから、デフォルトでもある程度は光るんだけど、増やした方が光が見やすい」
ポイントライト・Volumetric Fogあり
ポイントライト・Volumetric Fogなし
「ポイントライトをポンと置いてみた時の違い」
妹「下のだともう全然わかんないね。というかライトないのでは?」
「壁と床にうっすらとあるんだけどね。ライトの場所にエミッシブカラーの球体でも置いておくともう少し違うんだけど」