妹はすでにVRゲームを作っていた
妹「VR的な物、作れそう?」
「作れるというか、もう作ってたというか……」
妹「どゆこと?」
「とんび と あぶらあげ、VR版です」
妹「???? おおっ立体的に見えてる。なんだこれ」
「VR対応って、起動する時にオプションをつければいいだけらしくて、今公開中のゲームがそのままVR化する」
「exeファイルを直接実行せず、まずショートカットを作って、そのショートカットのプロパティに少し書き足すと、VRモードで起動するようになる」
妹「なんと不思議な」
「ただ当然のことながら、色々問題はあるわけで」
「まずUMGのウィジェットとして作ったタイトル画面が一部しか出ない。これはカメラにくっついてる感じだから、首を回しても見えないものは見えない。背景の方はぐるっと回って、絵が途切れてるところまで見えちゃうんだけど」
妹「ここはカメラ動かないはずだよね」
「VRモードにすると動いちゃうみたい。あとマウスカーソルも見えないから、ヘッドセットの隙間から見るとかして、ディスプレイ側を見ながらクリックする必要がある。今回はギリギリボタンが見えてるからそれでいけた」
妹「こうやって立体的に見えると、あぶらあげ取りやすくなるかなあ」
「いや……気持ち悪くなるからそこまでやってない」
妹「やっぱり酔うんだ」
「ということで、立体的に見えるようにするという意味でのVRは一瞬でできる。起動オプション以外にも、ブループリントで設定する方法もあるし。あとエディタ上でデバッグする時は、VRプレビューというボタンを押せばいい」
妹「そうするとUE4のゲームって、他のやつでも勝手にVR対応したりするのかな?」
「たぶんOculusとかのプラグインは入ってないと無理だと思う。テンプレートだとこれが入ってるから、とんびみたいに、プラグインがそのままに入ってる場合はVRモードに出来るはず。本当は容量削減用に消すつもりだったのを忘れてたんだけど」
妹「駄目か……そうするとちゃんとVRゲームを作る場合はどうしたらいいんだろ?」
(○) 立体的に見えるようにする
(△) キーボードやマウスを使わず、全部ゲームパッドで動かす
( ) Oculus Touchに対応する
( ) VRモードでのカメラの動作を把握する
( ) 移動しないゲームにする、もしくは酔わない移動の仕組みを作る
「立体的に見えるだけなら数秒で出来るから、あとは操作と酔いの部分が必要。ゲームパッド対応は普通に入力のとこで出来るとして、他のやつはもう少し調査しないとわからない。あとはVR専用にするかどうかって問題もちょっとあるけど」
妹「できればOculus Touch? その両手に持つやつで遊びたいんだけど」
「そうすると専用かなあ。Robo Recallみたいなやつだと、ゲームパッドで代替出来ない操作がでてくるし、出来たとしても難易度がかなり変わるから、必然的にVR専用になる」