東北ずん子をモデリングする(12) ポリゴンをフィットさせる
「耳とか眉毛とか、細かいところをちょっとづつ進めていく。目も長らく穴が空いていたところがようやく」
妹「白目むいてるけど……」
「そこはまだしばらく直らない見込み」
「この本のやり方だと、ほとんどポリゴンで形状を作ってるというのが特徴で、分かれてるポリゴン同士を上手くくっつけるのが大変。眉毛はシュリンクラップモディファイアで、肌の表面にピッタリ張り付かせるようにしてるけど、微妙なとこに浮いてる髪の毛はそうもいかなくて。ちょっとずつ頂点をズラシつつ、回転させて様子を見てる」
妹「同じオブジェクトでいいんじゃないの? ニョキニョキポリゴンを生やして」
「それだと曲面化が上手くいかない。例えば眉毛の部分をそうやって作ると、丁度良い太さと曲がりぐあいで出すために、顔の部分のトポロジーも変えないといけない。そうすると目の部分もおかしくなってくる。かなり細かく分割すれば対処は出来るけどポリゴン数がかさむ。前回のキャラだと眉毛はテクスチャで書いた。元々分割しまくる前提のスカルプトなら眉毛をブラシで盛ってもいい」
妹「そういえば、髪とかこれ裏側からも見えてるんじゃない?」
「それは髪の毛作る段階で両面表示に切り替えたんだよ。作例がどうも両面前提っぽくて、そうしないと前から見ると後ろにある髪が全然見えなかったから。必要な部分だけ両面化するのも大変そうだったんで」