Blender修行(23) 消したいのに消せないデータブロックを消す方法
「昨日は消したくないデータを消す方法だったけど、これとは逆で、消したいデータが消せない状況ってのがある。ユーザーを0にすればいいんだけど、誰がユーザーかわからない。昨日そういう状態なっちゃって、解決するのに今日までかかった」
妹「緊急削除ボタンとか無いの?」
「ない……それやると必要な物がデータがなくなると、それはそれで困った事になるから。でもどこで必要としてるかわからないんで、まず最初にやることはアウトライナーでの確認」
「昨日説明したように、保存されるデータはアウトライナーの、全てのシーンのどこかにある。それを1個1個調べるのは大変なので、くっついてる検索欄を使う。ここに名前を入れれば、探してるデータと、そのユーザーだけが表示される仕組み。これでどこで使ってるかわかる。同じ名前の別データとは、アイコンで区別出来る」
妹「この画面だと削除出来るの?」
「……出来ないので、これを見ながら1個1個探していく感じになる」
妹「なんてめんどくさい。そもそもなんでユーザー2人も3人も出てくるのか……」
「マテリアルとか同じのを沢山使いまわすための仕組みだね。車のタイヤみたいなのも、オブジェクトは4つだけど、メッシュデータは1種類だけとか出来るし。最終的に別にしたくなった時はシングルユーザー化する」
妹「ユーザー2人居る時はダブルユーザー?」
「公式の呼び方はどうなってるのか見つからなかった。マルチユーザーって言えば、通じるかなと思うけど。そういう状態になってる場合は、1箇所だけ使うのやめても駄目だから、他で使ってるとこも探して直さないといけない。ここまでは普通の削除出来ない場合の対処法」
妹「つまり異常な場合がある?」
「1つ目は、アウトライナーに名前があるけど、消し方がわからないというケース。というかさっきの写真なんだけど、"NLAトラック"とか、"Action Stash"とか、ユーザーどころか、見たことないとこにぶら下がってる。作り方がわからないので、消し方もわからなかった」
妹「そんな場合はどうしたら……」
「とりあえずその見たことないキーワードで検索して、どういう理由で追加されたのか調べる必要がある。これについては明日詳しく書くけど、簡単に言うと[F]押さなくても消えない仕組みが、2.74から導入されてる様子」
妹「消えなくなるならいいのでは?」
「でも必ず消えないわけじゃないし、消したい時に困るんだよ。ただ一応どういう原理かっていうのはわかった」
「2つ目は、名前で検索しても"全てのシーン"には出てこないケース。でもデータとしては存在してて、データブロック一覧とかには出てくる。ユーザー数が想定より多くて、[F]を外して使用をやめても消えない」
妹「バグかな?」
「そうかもしれないけど、とりあえず可能な範囲でユーザー数を減らして、ユーザー数1の状態にして、その状態で保存。次に開くと、ユーザー数0になってて、もう1回保存して開くとデータが消えた。消えたんだけど、理由はまったく不明」
妹「やっぱりバグなのでは……」
「そうかもしれないけど、どういう状況で発生するのかわからない。とりあえずアウトライナーで確認して、減らせるだけ減らしておけば、そのうち消えることもある」