ボクセル魔女の家・完全版
今週のテーマは「魔女の家」です。作業開始時間は23:00から。来週22:50まで投稿可能です。 #voxel_1hour
— 深夜のvoxelモデリング一本勝負 (@onemodel_voxel) 2018年2月23日
今回のテーマは相当難しいと思われます。というわけで「魔法」、「魔女」に関するものであれば何でも構わないものとします。 #voxel_1hour
— 深夜のvoxelモデリング一本勝負 (@onemodel_voxel) 2018年2月23日
「今週もボクセル制作イベントに参加。ただ時間内に作れたのはここまでだった」
妹「つぼに入ってるの?」
「色々考えたんだけどツボしか思いつかず、もうこれが家でいいか……と思って、でも家感が不足してるので、完全版では少しアップデートした」
「今回もMagicaVoxel0.99を使用して、オブジェクトごとに分けて作ってる」
・ツボ
・ツボの中の人
・柵と地面
・郵便受け
「という4つの物体で構成されてる。最初の段階では上の2つだけだった。こうすると、魔女を1ボクセル上に上げるかどうかとか、微妙な調整ができる」
「ツボはこのような感じで、円柱を削ったり盛ったりしつつ、なるべく段差をつけず、すこし色を入れてオシャレ感も出そうとした」
「中の人はツボの中で作ると作りにくいから、まずだいたいの形を作ってから、オブジェクトごと移動して収納。実は背中の方がちょっとツボからはみ出たりもしてるんだけど、ゲームじゃないので映さなければOK」
ポストプロセスマテリアルで中心以外をぼかす外伝 縦方向にぼかす
「以前作った……というかパクった、ラジアルブラーの作り方なんだけど、これを縦方向にするのは可能なのだろうか? という質問をもらったので、マテリアルのリハビリを兼ねて作ってみた」
「ラジアルブラーというのは、こういう画面中心に向かってぼかす感じのやつで」
妹「あーそういうのやったね。やったということは覚えている」
「原理としてはあの時のとほぼ同じ。各ピクセルごとに周りの色と混ぜるという仕組みの、"周り"をどこにするかの違い。そのピクセルと画面中央との直線を基準にすれば円形に、中央は無視してそのピクセルの真上と真下とを混ぜれば縦のぼかしになる」
int TexIndex = 14; float samples[10] = {-0.08,-0.05,-0.03,-0.02,-0.01,0.01,0.02,0.03,0.05,0.08}; /* 円形の時は毎回角度を調べるけど、今回は下で固定 */ /* (マイナスの数字を掛けると上になる) */ float2 dir = float2(0,1); float4 sum = SceneTextureLookup(UV, TexIndex, false); float2 pos = float2(0.0,0.0); for(int i = 0; i<10; i++) { pos = UV + dir * samples[i] * sampleDist; max(min(pos, ScreenMult * float2(1.0, 1.0)), float2(0.0,0.0)); sum += SceneTextureLookup(pos, TexIndex, false); } sum *= 1.0/11.0; return sum;
「ラジアルブラーのマテリアルから変更が必要な箇所は2つ。まずカスタムノードの、ボカシの方向を決めるところを変える。ボカす方向は常に真下と真上になるので、ここは固定値でよくなる。そもそも変数にする必要もなくなるけど、一応比較がしやすいように最低限の変更で」
今回は縦に
「次に中央部分だけぼかさない処理。これもラジアルブラーの時は円形だったけど、今回は縦に直した。マテリアルの下側の部分を直接エミッシブカラーにつなぐと、こういう感じになる」
前回は円形にくりぬいた
「なぜこのマテリアルでそうなるかという説明はむずかしいんだけど、縦横を考慮すると円になるわけだから、縦の部分だけ取り出して計算したというか。ともかくこれをLerpにつないで、白い部分はほぼ元の色のままで、黒い部分には周囲の色が強く出るようになる」
縦にボカしただけで出力した場合
「円のままでもそんなに違和感は出ないけど、Lerpせずにぼかした結果をそのまま出すとこうなるので、やっぱりなんからの形でボカシの強度にメリハリをつけた方がいいんだろうと思う」
ボクセルアイス
「昨日作ろうとしてやめたやつに再挑戦。大盛りのご飯と区別がしにくい点はあるけど、まあまあ思ってた感じのはできた」
妹「ヨコにあるハシゴみたいなやつは」
「それはウエハースです。好きだからいれた」
妹「フルーツとかもいれたらいいのでは?」
「アイスにのせるのは好きじゃないのでいれなかった」
「昨日失敗したのは、アイスとうつわがくっついてめんどくさいというのが大きかったので、今回はMagicavoxel 0.99を使って、パーツ分けしながら作った。これだとアイスを色々加工しても他に影響しない」
「当初はバニラの凹凸をごまかすために、昨日と同じようにエミッシブにしてた。ところがそれだと透明のうつわが上手くいかないというか、内側から発光すると思ったのと違う感じになってしまった。なので完成版では凹凸そのものを少なく、しかし豆腐には見えないギリギリの丸みを持たせるようにした」
妹「一歩間違うと豆腐かもしれない」
「ウエハースって横に刺さってなかったっけ? と思って最初はこうなってたけど、ご飯にお箸を突っ込んだみたいになるし、調べたららそもそも刺してないらしいことがわかったのでやめた」
妹「やっぱ斜めがむずかしいのかな」
「横からみた細いところを斜めにというのは、ボクセル的に相当無理のあるパターンのような気がする」
「いったん全部結合してからMagicaVoxel 0.98で読み込んで、レンダリングするボクセルの形を変更したもの。ただ形を変えるとガラス素材にできないことが判明。うつわをもう少し厚めに作らないと、丸く加工することによって隙間ができてしまうのも問題。ただウエハースの感じはこれが一番いい」