妹が考える、いい感じに飛ぶゲーム
「ところで妹は何作ろうとしてるの?」
妹「テーマが『フライ』ってのが、良いというか、悪いというか。これはわたし的には最大のテーマなんだよ」
「揚げるのが?」
妹「じゃなくて、飛ぶのが。いい感じに飛ぶゲームを求め続けて幾年月。でもなんか無さそうだから、しょうがないから自分で作らないと駄目か……っていいうことでゲームを作ろうとしたわけで。他にもわたしが納得できるかわいさのゲームとか、色々あるのはあるんだけど、やっぱ飛ぶやつは最重要。でも重要なだけに作りにくい」
「今までやったゲームで一番近いのは?」
妹「近い……ところまでいったやつはなかったような。トリノホシ、アヌビス、パイロットウイングス、ナイツ……と色々やってみたんだけど、面白さは別にして飛び方には納得いってない」
「どのへんに問題が」
妹「迫力? 爽快感? スピード感が足りないというか。別にリアルじゃなくてもいいんだけど、なんか地味なんだよ。新幹線で近くの物は速く動くけど、遠くのはゆっくりしか動かない現象みたいな話かなとは思うんだけど」
「たしかに近くに小さい物体がビュンビュン飛んでるとスピード感は出るかも。極端な話、宇宙空間でいくら速く飛んでますって説明したって、他に動く物体なかったら動いてないようにしか見えないからね。カメラを置いて飛んでくわけにもいかないし」
妹「そういう点では2Dのゲームなら結構いい感じのはあった気がする。そういう感じで3D視点のを作りたい」
「3Dでやると、高速飛行物体に当たったらとんでもないダメージになるからかなあ……2D視点だったら、奥行きで差をつければ絶対重ならないし。でも3D的な移動の自由度はなくなる」
妹「だからそのへんはリアルじゃなくていいんだよ。なんか凄いバリアーとかあるんだよ。あと背景も気になる。近づいても草木もなんにもなかったり、市松模様のアップ画面になったりしてしょぼい」
「それはポリゴン数の問題っぽい。最近のゲーム機ならもっと良くなってそう」
妹「あー、そういえば、ライズフロムレアの背景はわりと良かった気がする。PS3だったはず」
「背景の質は良いアセット使えばどうにかなるかも。軽量化しないと動作速度が厳しいかもだけど」
妹「そんなわけで、テーマがフライになっちゃった以上、やっぱり今回は飛ぶやつに挑戦しようと思ってる。どうなるかやってみないとわかんないけど」
「エビフライ飛ばす?」
妹「いやそれは……でも場合によってはそのような可能性もないことはなく……」