地面は下にして作る
「地面を下にして作らないとダメだ、ということがわかったよ」
妹「……? 地面はだいたい下なのでは?」
「そうなんだけど、昨日の足、あれ地面=足の裏じゃなくて、カカトが下になってたんだよ。どうせあとから大きさも角度も調整するしと思って適当に作ってたんだよ。でも何故か作りづらくて、この向きには問題があるということがわかった」
「3Dビューの視点というのは、こういう風に360度回転出来るから、どういう角度で作っても同じように見えると思いがちだけど、実は違う。首を傾けるような回転が入ってない」
制作した時の正面図
実現不可能な視点
「こういう正面図の場合、足を横から見た状態というのが出来ない。どういう風に操作しても思ったのと違うところが回転してしまう。2枚目は元データを90度回転させて、足の裏を下に向けた場合の側面図。視点操作だけだとこういう風にはならない」
妹「なんで首を傾けないの? 回転はヨーとロールとピッチだっけ、3種類あったような気がするんだけど」
「カメラやオブジェクトの操作としては出来るけど、通常のモデリング中の視点操作には入ってないんだよ。Blenderだけじゃなくて、UE4でもそうだし、他のソフトでもだいたいそう。マウスで上下と左右を2つの軸に割り振ると、どうしても1つ余るから、普通首を傾けて回転する方向には動かない事が多い」
妹「別のボタン押しながらとかで動かせばいいのに」
「それが出来るソフトもあるし、実はBlenderもどっかにそういうオプションあるかもしれないけど、あんまり自由に動きすぎても操作しにくいというか、モデリング中に方向音痴みたいになることがある。美術品を見る時に、色んな角度から見たり、たまには首を傾けたりもするだろうけど、首を傾けたまま移動するってのは異常な感覚だから、脳がついていきにくい」
妹「それでなんで地面の話に?」
「地面側が下になってる前提で自然な視点操作になってるから。足も素直に足の裏を下にして作っていれば、もっと自然に操作出来ただろうと思う」
妹「じゃあ手の場合は? あれはどっちが下とかないような」
「明確な下はないけど、下になってるとおかしい向きはあるから、そうじゃない方向から選ぶ。手のひらか、もしくは手首を下にすれば無理がないはず。ずっと角度固定する必要はないから、違和感が出た時点で向きを変えてもいい。カメラ操作が変な時は、たいてい地面の方向がおかしいか、もしくはフォーカスが合ってない」
※追記
そういう視点操作をしたい場合「CtrlキーとShiftキーを同時押ししながらマウスホイールを回転」か、「Shiftを押しながらテンキーの4か6を押す」ことで対処出来るというのをツイッターで教えてもらいました。
一時的な確認であればこれで対応出来ると思います。