Blender修行(1) おすすめのチュートリアル動画
「Blenderが使いこなせると色々ラクチンになるのではないかと考えて、ちょっと修行をしている」
妹「あれ難しいよね。日本語になってるはずなのにさっぱり意味わからんし……」
「元々3Dソフト自体が難しいってのもあるけど、Blenderの場合操作方法の基本が違う。まず最初につまづくのは右クリックが選択になることだけど、もっと根本的な思想の違いがありそう」
妹「なんだか哲学めいてきた」
「そんなに難解なものじゃないけど、勉強するにつれて、これ作った人は”なるべくマウスを触りたくない”んだなというのを強く感じてきた。例えば物体を移動させる時、移動ボタンをクリックして移動モードに切り替えて、移動するオブジェクトをマウスの左ボタンでドラッグして、移動先で左ボタンを離す。これが普通の考え方。移動モードのボタンの場所とか、ショートカットキーとかは違っても、だいたいこういう操作になる」
妹「……それでいいのでは? UE4だってそんな感じでしょ」
「ところがBlender的にはこれ、マウスが動きすぎだし、ボタンも押しすぎだと考える。まず移動モードに切り替えるのにマウスを動かして、そのあと移動させる物体の場所に戻ってくる。それだけならまだしも、次は回転もしたいって話になったら、また往復しないといけない。だから切り替えはショートカットキーで済ませる。これならマウスは別に触らなくていい」
妹「それは理解出来なくもない。ショートカットキーがあって、使うと便利というのはよく聞く。覚えられないから使わないけど」
「次に、移動ボタンに切り替えた後、移動するオブジェクトをドラッグというのもしたくない。手が疲れる。それに移動モードにした時点で移動させたいのはわかってるんだから、移動モードになった瞬間に動かし始めれば、マウスクリックを1回減らせる……ということで、その時選択してあるやつが、そのままカーソルに連動して動きだす」
妹「動き出す???」
「ドラッグじゃなくて、普通にマウスを動かすだけでオブジェクト……まあアクターみたいなものだけど、これが動かせる。左クリックで確定。一応マウスだけでも移動モードには出来るんだけど、カーソルが画面端にある状態で移動開始しちゃうから、この勝手に動き出すのと合ってなくて、なんだか気持ち悪い動作になる。ドラッグだとマウスに力かかって動かしにくし、わかってしまえばこれは楽な方法なんだけど、初心者殺しの難関になってる」
妹「そりゃ最初はまず全部マウスで操作するよ。慣れてきて、不便だなと思ったらショートカットキー? みたいなのも徐々に覚えるかもしれないけど」
「Blenderに関しては慣れてきたらじゃなく、最初ショートカットを使わないと、そもそも慣れる段階まで到達出来ないと思う。全部覚える必要はないけど、移動・回転・拡大とか、よく使う10種類ぐらいはほぼ必須。あんまり使わないやつはマウスで押しても問題ないんだけど」
Blender/TutorialVideo - OpenSquareJP|井上貢一研究室
「で、ショートカットを使った方が良さそうだってところまではわかってたんだけど、実際覚えるにはこの動画がすごく良かった。ただひたすらに基本操作を解説する動画で、何か凄いキャラクターをモデリングするとかじゃないんだけど、要点を抑えてて聞き取りやすい声だから、見てるとなんだかレベルが上がってくるような感じがする」
妹「きのせいでは……」
「これは4~5年前の、ちょっと古い動画だから、今のBlenderとはバージョンが違うし、表示が英語なんだけど、操作方法やアイコンの位置とかはほとんど変わってないから、日本語に置き換えながらメモしていくと、適度に脳が働いていいと思う」
妹「うーん、でもマウスを使わないというのはちょっと。やっぱり使った方が便利なのでは?」
「全然使わないわけじゃないよ。画面上のどの面を選択するとか、どれぐらいの大きさにするとか、微妙な調節が必要な場面ではマウスを使う。ただそれ以外では徹底して使わずに済ませる仕組みになってる。一応ボタンもあったりするけどただの飾り。あとドラッグもなるべくせず、カーソルを動かして、決定する。一見するとヘンテコなんだけど、デタラメじゃなく、一定の原則がある」