2Dゲームの背景調査(描き方編)
妹「ゲームの背景ってドット絵が多いみたいだけど、やっぱりドット絵で描いた方がいいの?」
「全体のクオリティを上げるにはドット絵の方が楽だろうとは思う。例えば木を1つ描いて、同じのをコピーしていこうと思ったとき、手描きだと同じように描いた木が一杯あると変な感じがするから」
妹「ドット絵はやり方がよくわからないから、普通に絵で描けるならその方がいいんだけど」
「たとえば格闘ゲームの背景なんかは、イラストっぽい作り方になっている。ドット絵仕上げではあるけど、内容としては多重スクロール用にレイヤ分けしたイラスト。格闘ゲームの場合スクロールが横2画面とか3画面とか限られてるからこういう方法が多い」
「あと最近話題になったのは、ボールペンで全部描いたという横スクロールシューティング」
「ボールペンの手描きでもここまで精密になると1つのデザインとして、それがゲームのウリになっちゃうという」
妹「さすがにこんなのは描ける気がしないんですが……」
「やり方は参考になると思うよ。多重スクロールにして、一番後ろの絵はほとんど動かしてないし、あまり目立たないようにしてある。小さい隕石を手前にバラバラと配置してるけど、これは全部違うというわけじゃなく、何パターンかしかない。回転したりして変化もつけてる。これで横長のスクロールにも対応出来るようになってる」
妹「でも隕石が出てくる予定ないし」
「そこは木とか雲でもいいんだけど、大きめのイラスト1枚と、細かい物体多数という組み合わせ方。一番奥のはマリオワールドみたいなパターンの繰り返しでもいいけど、手描きと模様の繰り返しは相性悪いというか、つなぎ目がズレずに、不自然に見えように加工しないといけないから。1枚だけで済ますのは良い考えだと思う」