Paper2Dで画像を綺麗に表示する
「昨日ぼやけた感じになってた画像を綺麗にするわけだけど……」
妹「あ、そういえばそんな話を機能別サンプルの中で見かけたことありますぞ」
妹「これじゃない?」
「あっほんとだ……これだ……」
「絵がぼける問題はテクスチャアセットの設定。個別のスプライトじゃない。いくつか必要な設定があるけど、テクスチャの右クリックメニューから"Apply Paper2D Texture Setting"の設定にすれば、一発で全部設定できる。しかし、それだと折角調べた意味がないので、個別の設定についてもう少し細かく解説をする」
「ぼけるのは基本的に拡大方法の問題。これはUE4に限ったことでなく色んなとこで起きる。単純にお絵かきソフトで拡大する時にも、拡大方式の選択とかある」
妹「拡大はあんまりやらないからなあ」
「普通のイラストや写真だと他の方式が綺麗になるけど、ドット絵だけはニアレストネイバーという、補間無しで拡大する方法を選択する。ただしドット絵といっても色んなのがあるんで、色数多めでサイズも大きめのドット絵なら補間した方がいいかもしれない。最終的には好みの問題」
「もう一箇所の圧縮の問題。Defaultのまんまだと素っ裸のおっさんの肌が汚くなる」
妹「それはおっさんだからではなくて?」
「いや、さっきの写真と比べるとわかるけど一部の色が濁ってしまう。容量的に小さくなるし、大きなテクスチャだと目立たないんだけど、小さい絵を拡大して表示すると目立ってしまう。この設定もテクスチャの"Apply Paper2D Texture Setting"で一緒にやっといてくれる」
妹「ところでなんでこのアセットには素っ裸のキャラが入ってたんだろう? 使いみちがよくわからないんだけど」
「あー、これは雛形だね。素体とかテンプレートともいうけど。同じ大きさのキャラを量産する時には、基本パターンを作って、それに服を着せる感じで描くと大きさや動きを均一に出来る」
妹「作業用のデータなのか」
「素材を使う時の問題として欲しいキャラが足りないってことがよくあるわけで、その時にいったん素材を素っ裸にして、そこに別の服を着せるということをやる。最初から雛形があればその手間が省ける」
妹「そういうことやってもいいの?」
「元の画像の改変という形になるからアセットの規約次第。今回の場合CC0だから問題ない。でもRPGツクールの標準アセットだと、ツクールで使う場合に限って使用や改変がOKだから、それをUE4で使うのはNGってことになる」