水のマテリアル研究⑤ Motion_4WayChaosというマテリアル関数の仕組み
「水マテリアルのノーマルとラフネスのところは、ノード数はそんなに多くなさそうに見えるんだけど、途中にMotion_4WayChaosというマテリアル関数が入ってて、この中身が結構ボリュームあるから複雑になってる。でも波がうにょうにょ動く部分なんで重要」
「これがその部分だけ取り出して作ったマテリアル。波用の画像は同じのを使ってる」
妹「これもむずかしそう」
「コメントを付けて整理したものがこれなんだけど」
妹「うん……全然わからん……」
「これ多分個別のノードの話より、何をしてるかって話をした方がいいと思うんだけど、お絵かきソフトでやるような作業を自動化してる感じ」
・1枚のテクスチャを複製して、全く同じ絵のレイヤを4枚作る
・レイヤを加算合成に設定(PhotoShopでいうと覆い焼き(リニア))
・レイヤの濃度を25%にする
・4枚のレイヤの位置をずらす(はみ出した部分は逆方向に回り込む)
・レイヤごとに左上、左下、右上、右下と別の方向にちょっとずつ動かす。10秒で1周するペースで
「だいたいこういったことをやってる。レイヤ濃度を25%にする代わりに、全部足した後で明るさを0.25倍してたりするけど、意味合いとしては同じ」
妹「どういうことをやってることはわかってきたけど、でもそれでなんで波が出来るのかわからないんだけど」
「それは兄にもよくわからない。いくつかのテクスチャで試した感じでは、どれを使ってもそれなりにうにょうにょ動くことがわかった。テクスチャの動き自体は直線的だから、曲線の入ったテクスチャと組み合わせると複雑な動きに見せられると思う」