妹、シューターゲームが起動出来るようになる(解決編)
「……という話をブログに書いておいたら、シモダさんからお返事が来てたよ」
妹「? 誰ソレ」
「うーんと、アンリアルエンジンの会社の人」
妹「ゴフッ!? なんでそんなオオゴトになってるんだよ! 会社に連絡でもしたのか!」
「ブログに書いたから」
妹「炎上! ムラハチ! もうダメだ……」
「してないから」
妹「あ、でもよく考えたら炎上したのは兄だった。わたしはセーフだ。危ないところだった」
「……」
妹「それで結局どうすれば起動するんだよ」
「VisualStudioというのが要るらしい」
妹「なんだそれ。要ると書いてあった記憶もないような」
「どこかには書いてあると思うんだけど。これが要るのはWindowsの場合だけだから、Mac用の解説とかだったら書いてないかも。あとブループリントしか使わない場合も要らない」
妹「それで起動出来るやつと出来ないやつがあったのか……。ゲームはブループリントで作るつもりだけど、サンプルが動かないのは気持ち悪いから、とりあえずそのVisualStudioを入れといてくれ」
「最新版のVisualStudio2013 Communityというのを入れる。無料の」
妹「無料! それはいいな。何万円とか言われたらもうやめようかと思った」
「無料になる条件がいくつかあるんだけど、妹の場合それを満たしてる」
妹「じゃあそれで頼む」
「……入れたよ」
妹「どれどれ、起動っと。おー動いた動いた。バンザーイ」
「VisualStudioを入れると動くんだなあ」
妹「バグかもとか言ってたのはなんだったんだ」
「すみません……」
妹「ん? 兄のパソコンでも動かなかったということは、やっぱりVisualStudioが入ってなかったの?」
「入ってるには入ってたんだけど、2015を入れてたんだよ」
妹「いまさっき2013が最新って言ったじゃねーか! なんで急に2年も進化するんだよ!」
「これ正式版じゃなくてPreview版のやつだから……確認するまで自分でも忘れてたけど。てっきり2013が入ってるものだとばかり」
妹「2015だとサンプルが動かないのか?」
「うーん、設定を変えたりすれば動くかもしれないけど、Preview版って動かなくて当たり前みたいなやつだから。正式版が出たらUE4の方でも対応するはず」
妹「なんでそんなモノ入れたの……」
「新しい機能使って色々遊ぼうと思って」
妹「まあいいや、それでわたしのパソコンでも兄のパソコンでも起動に失敗していたと……うん? うーん……」
「まだ何か問題が?」
妹「何か忘れているような……あ、そうだ、"ステージング"。そもそも"ステージング"がどうのこうのって話だったじゃん」
「そんな話もありましたね」
妹「ステージングという言葉が一度も出ることなく解決した気がする」
「あー、それは多分…」
1.(VisualStudioが無かったから)ゲームに必要なファイルが作れなかった 2.ファイルが無いから、ステージングもされてなかった 3.ファイルがステージングされてないというエラーメッセージを出た
「という感じの流れで、最後の3のエラーメッセージだけ見たんじゃないかと」
妹「なんでそんな遠回しに言うんだよ! ただでさえ英語ばっかで意味不明なのに! "「VisualStudioを入れてください」"って書けばば良かっただろ!」
「多分1と2に関するエラーも出てたんだろうと思うんだけどね、大量のログの中にまぎれてただけで。それでもVisualStudioうんぬんというのは書いてないかも」
妹「ナンデ?」
「それで解決するのWindows版だけだし。VisualStudioが一番手っ取り早いけど、他の方法でも解決は出来るから。C++がコンパイル出来れば何でもいい」
妹「??? ならC++とか、その、コンパイル? ってのを書いとけばいいだろ? ファイルとかステージングとかじゃなく」
「人間が全体を見ればわかることでも、コンピューターがそこまでやるのは難しくて、エラーメッセージ読む時は推理力が必要なんだよ。UE4に限ったことじゃないけど」
妹「ニンジャの次は探偵かよ、大変だなもう」
「UE4をインストールする時にVisualStudioも一緒にインストール出来るようになるらしいから、そしたらこのエラーは起きなくなると思うよ」
妹「最初からそうしといてくれ!!!」